朱の蝶
祐は、机の上に飾られたままの
千景の七五三の写真を手に取る

髪飾りに触れる、千景の姿を
見つめて微笑む。

「もっとええ、女になれよ」

ドアを開けた祐は、幹部の
者達に言う。

「神前組の今後の事を
 話し合おう
 
 近いうちに、西村柳五に
 会いたい・・・」

閉まるドア・・・

広がる、青い空

ゆらゆらと宙を舞う

朱の蝶・・・

スーツのポケットには
赤い財布がひとつだけ

縛る髪を解くと

長い黒髪が風に舞う・・・
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