踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>

*エサの効果



 無線を流し終えた戸塚はコーヒーを口に運び、それを筒井は一瞥する。

「来ますかね」

「来るさ、必ずな」

 コーヒーを傾けながら、目の前のディスプレイを見つめて薄笑いを浮かべた。


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