踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>


 その夜──いつものようにパソコンをいじっている真仁に、戒(カイ)はウォッカの小瓶を手に歩み寄った。

 そんな戒に、真仁がヘッドセットを差し出す。

「!」

「チェックよろしく」

 言われてヘッドセットを受け取り、右耳に装着して起動させる。

「っ!?」

 そこに映し出された文字は戒を驚かせた。
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