踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>
「戒~」

「なんだ」

 ソファに腰掛けながら、翼の声に険のない物言いで返す。

「真仁から」

 いぶかしげに小さな包みを見せた。

「! ほう」

 受け取って包みを開けると、中には小瓶が入っていた。

「? 錠剤?」

 カラカラと5錠ほど入った小瓶を振り、同封されている手紙を読む。

「──若返り?」

 戒は眉間にしわを寄せた。

『これで2年ほど介護を遅らせる事が出来るよ。真仁』

「プッ、あはははっ」

 手紙を読んだ翼が吹き出す。

「あのやろう……。俺で実験するつもりか」

 目を据わらせ、薄笑いを浮かべてつぶやいた。



 END


※作中に登場する戸塚、筒井の2人はセータさまのキャラクターです。

 これらのキャラクターはセータさまの著作権下にあります。
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