踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>
 まずまずだ……。

 思いながら、リボルバーを右太もものレッグホルスターから引き抜く。

 カートリッジの確認をし、翼(つばさ)の隣に駆け寄りしゃがみ込んだ。

 ニコリと翼が笑った刹那──

「うっ!?」

「翼!」

 右肩に銃弾が当たり、その勢いで倒れ込む翼を戒が受け止めた。

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