MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
「ふぇ…」

うつ向くと
私の涙が地面を濡らす

雪ちゃんに嫌われた

嫌われちゃったんだ…


「何、泣いてるの?」


頬に流れた涙をなぞるように
触れる手

顔をあげると


「ゆ…き…ちゃ…?」


なんで?

帰っちゃったんじゃないの?


「俺が…置いて帰ったと思ったの?」


素直に頷く

違うの?
嫌いになってないの?


「ごめんな。不安にさせて。…コレを買いに行ってただけだから」


優しく微笑んで
頭を撫でられた

そして、渡されのは炭酸ジュース


「ジュース…?」

「うん。飲めば気分良くなるかと思って」


そう言って、再び私の隣に座る

本当、優しいな…
雪ちゃんは…

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