MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
いゃぁぁああぁぁっ!!!
園内に響きそうな
私の悲鳴
今、私は遊園地の定番ジェットコースターに乗っています
恐いよ!
速いよ!!
飛ばされるぅ!!
「…平気?」
「………。」
園内のベンチで、放心状態の私
隣に座る雪ちゃんが、心配そうに聞いてくる
「…帰る?」
「や。」
帰る?
嫌に決まってる
まだ、ラブラブしてない
ちゅーしてない
「はぁ…」
雪ちゃんがため息をついて、席を立った
そして、私を置いて離れていく
え?なんで?
もしかして…
面倒くさくなった?
誘っといて、こんなだから?