MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
飲み物を片手に戻ると、華が下を向いて肩を震わせていた

まさか、泣いてる?


「何、泣いてるの?」


頬に触れると、涙で濡れていた

すると、華が顔をあげた


「ゆ…き…ちゃ…?」


"なんで?"って顔をしている

あぁ…
何も言わずに席を離れたから


「俺が…置いて帰ったと思ったの?」


かな?

聞くと華が頷いた

俺が華を置いて帰るのわけないだろ…

まぁ、何も言わずに席を離れた俺も悪いか…


「ごめんな。不安にさせて。…コレを買いに行ってただけだから」


目に涙を溜めて、不安そうな顔をしている華の頭を、優しく撫でる

そして、買ってきた炭酸ジュースを渡す


「ジュース…?」

「うん。飲めば気分良くなるかと思って」


受けとるのを確認して、再び華の隣に座った

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