君とわたしの物語。

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次の日。
お昼休みに平澤くんは、ソッコー図書室に現れた。



「腹減った。和未、飯ちゃんと作ってきたよな?」



ちょっ、呼び捨て…。
…なんかもういいや。



「作ってきましたよー。ちょっと待ってて」


ちょっと嫌味っぽく言って、カウンターの奥に置いてあるわたしの荷物を引っ張りだした。


いつもは使わないお弁当箱。

しかもわざわざ実家に帰って、育ち盛りのために大きめのお弁当箱を持ってきたのだ。


(…なんでこんなことまでやってるんだろ)




「和未ー。早くしろよ」


カウンター前で叫んでいる。
よほどお腹を空かしているんだろう。


「今行くって。そんなに急がなくてもいいじゃん」



重い腰を上げて、再びカウンター前まで戻った。




「サンキュー。早く食おーぜ」


「………え!?わたしも一緒に食べるの?」


「なに言ってんの。一人で食う飯ほどまずいもんはないっしょ」



う、うそでしょ…。
てっきり渡して終わりだと思ってた。


二人で食べるなんて、わたしにとって地獄に近い。



「いや…、遠慮します…」


「だから無理。メガネ壊したの誰だっけ?」

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