君とわたしの物語。


「うっ…わ、わかったわよ。てゆうか図書室って飲食禁止なんだけど」



痛いところを突かれ、しぶしぶ昼食に付き合うことになった。

だからわたしも、少しばかり意地悪を言ってみた。



「…だから?別に、ちょっとくらいいーだろ。オバさんはケチなんだな」



――カッチーーン


いいい今、オバさんって
言った…!!


しかも言った本人はしれっとしている。



「んなっ…!!わたしまだ21なんだけど!」


「20歳超えりゃあ誰だって一緒だろ。んなこといーから、早く飯」



なんだかいいように
収められてる気がする…。


スタスタと先を行っていた平澤くんを、何故かわたしが追いかけて、日の当たる席までやってきた。
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