君とわたしの物語。
「俺さ、人に嫌われるのがマジで苦手で。そのおかげで、こいつ俺のこと嫌いだなってなんとなくわかっちゃうんだよね」
平澤くんは、一応わたしを見ているけど、どこか違うところを見ている気がした。
「だから、俺は自分のことを嫌ってる奴とは一切関わらないようにしてんの。和未もいずれそうするつもりだった」
だってあからさまに嫌いオーラ出してるし、と言い、フッと笑った。
「――でも、予想外れ。まさか和未が俺のこと嫌いじゃないって言うし」
ここでお得意の何かを企んでいる悪い笑顔を見せる。
何故このタイミング?
「和未が嫌いって言ったら、もう弁当なんて頼まなかったのに、、残念」
や ら れ た … !!
「最っ悪!!!」
「なんとでも」
楽しそうにクスクス笑っている。それがなんだか嬉しそうにも見えるから何にも言えなくなる。