両思い
叩かれた。 頬が痛い。 
さなねぇ・・・。

ビックリしていると・・・
さなねぇは 小さい声であたしに怒った。
「もうこれ以上ママに心配をかけないで・・!!ゆいサンにももう会わないって約束しなさい。 何があっても行っちゃダメ!! 解った??」

「なんで?? 」
「なにが??」
「なんでさなねぇに指図されなきゃいけないの??あたしの人生なんだから・・・産みの母親だけが本当の母親だよ!!!」

さなねぇは少し詰まったように怒った。

「ちがう!!!!!育ててくれた母親だけが母親だよ!! あんたの産みの親はあんたを捨てたの!!」
「でもッ!!!でもお腹痛めて産んでくれた人はあの人だけだよ・・・」

あたしが穏やかな顔をすると
 さなねぇは静かにリビングへと帰った。 
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