不良彼氏は正反対

あたしが愛斗に話しかけようとし
た同時に

委員長も愛斗に声を掛けた。



「お前言ったよな?喧嘩だけ俺が勝て
ないって・・。俺が欲しいもんは絶対
手に入れるって知ってんだろ?」

「・・・・」

「どうせ、お前はなんのことか分かって
んだろ?」

「行くぞ」

「うっ、うん!」


愛斗は、

委員長の言葉には反応しないで
あたしの腕を引いた。


もちろん、
あたしになんのことか分かんない。



―――。


遼はそっと携帯を取り、
電話を掛ける。



『もしもし?』

「あっ、父さん?森沢財閥のお嬢さん
とのお見合い受けるよ・・」

『ほんとか!?』

「あぁー・・」



ピッ。

「藤堂さん・・」

「お前・・あの子をさらうなんてなに
余計なことしてんだよっ!」


――ガッ!!!


「会えたのだけ感謝してやる」



遼は静かに手下・・仲間を殴った。


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