不良彼氏は正反対

「まあ一つだけ・・」

「は?」

「メイド喫茶で話し合うことじゃ
ねぇけどな・・・」

「ぶっ・・最高っス!
愛斗さん!!頑張ってください!」

「おいセキ!お前なに吹いてん
だよ!?」



今まで我慢してましたみたいに
吹きやがって・・・。


完全に俺は自分がどこに
居るか


頭から飛んでいた。


「そうだぞ、セキ。お前は咳を
しときゃいいんだ」

「あっ、はい!!ゴホゴホ!!」

「そそ」



・・・・・・。

もうなんも言えねぇよ・・
ここは普通


つまんねぇーギャグ言ってんじゃ
ねぇーよとかなるかと思ったのにさ



真剣に咳してるやつと、
おやじギャグだったことに気づいてない
やつに

なんか言うほどの勇気は
俺にはねぇ。



「とにかく、そろそろ・・・
店でねぇ?」

「そうっスね!」



そして俺らはなんかすげぇー
あっさりと店を後にした。


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