Don't touch me
「外村。何考え込んじゃってんだよ?」

「澤口」



声をかけてきたのは、澤口流水。

明るい髪の色に、両耳にピアス。

おまけに顔立ちは整っている。

彼は、それなりに目立つ。

そして、好男の数少ない友人だ。



「借りた傘を、どうやって返そうか、考えてた」

「何でよ?」

「女の人から借りたんだ」



流水は大きくのけ反った。



「マジかよ。『発作』は出なかったのか?」

「傘を渡されて、すぐに離れたからか、出なかった」

「今度も、そうすれば?」

「あ。そうか」



流水は溜息をついた。



「気付け、アホ」


< 11 / 64 >

この作品をシェア

pagetop