Don't touch me
兄貴を越えたい。

いや、越えなくてもいい。

兄貴が持っていないものが欲しい。



僕が『発作』の危険性を認識しながら、葵と付き合ったのは、その意味も有った。

自分でも最低だと思う。

葵にも、失礼だと思う。



必死だった。

そうでなければ、自分の存在意義は無いと思っていた。



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