Don't touch me
私の絶対領域
相良愛生は微笑んでいた。



昼休みの喧騒の一部を担う、女子だけの会話。

それに参加しつつも、自分の話は最低限に抑え、聞き役に徹する。

話者の目を見て、相槌を打ち、頷く。



「っていうか、愛生はどうなのよ?」

「いやぁ、私はボチボチだよ。それより、椿ちゃんは彼氏と、どうなのよ?」

「どうなのよ返しかぁ。まあ、結構、進んだよ」

「えー。進んだって?」

「言っちゃうとね…」



ああ、今日も、平和だ。


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