Don't touch me
雨降り、一人での下校。

深呼吸。

安らぎを感じた。



一人でいるのは楽だ。

誰にも害されることも無く、自分がそうなることも無い。





歩いていると、一人の少年が目に入る。

見ると、その少年は傘もささずに、自分の肩を抱いて泣いていた。

普段の愛生なら、素通りしていただろう。

厄介事はごめんだと。

だが、その時は違った。



「ねぇ、君、なんで泣いてるの?」


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