いつもとなりにはキミがいた
「うっわ〜、やっば!!
サッカー部のイケメンおるって〜!!」
「えぇ!! まぢイケメンやん!!
背たか〜!! 顔も小っちゃいし〜!!」
隣のクラスのミニスカ女子が大きな声で叫んだ。
その声でうちのクラスからも何人か廊下に出て行った。
「サッカー部? だれやろ?」
操は独り言のように呟くと、顔を傾けて廊下を見た。
すると、長くてスラッとした脚が見えた。
顔を見ると、
「シュウ先輩?!」
「シュウくん!!」
操が言ったあとに、あたしは続けて言う形になった。
そう言ったあたし達は互いの顔を見合わせた。
シュウ君はニコニコして あたし達に手を振っていた。