いつもとなりにはキミがいた



「え? んー、どこ行くん?(笑)」



「なんやそれ。 ほんまに聞いてくれてるん?」



満面の笑みで頷いた。



「麗の誕生日やねん、今日。
ほんまは家族みんなで祝うことなってたんやけど、急に父さんたち仕事入ったらしくて、だから二人で出かけようと思って
大丈夫!! 女の子と一緒じゃないから!!‥‥って聞いてないか!」



最後の方は一人漫才みたいになった。



「え、いや‥‥。
あの‥っ、麗君に誕生日おめでとうって伝えといて」



「お、おう!!
じゃ俺行くわ。 昼休みにごめんな!」



シュウ君はそれだけ言うと、またまた格好良く去って行った。



素があれだから誰もシュウ君を憎めないんだ。




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