刻の無い少女
虚とご飯を食べてる時も頭の中はあのことでいっぱいだった。
虚が心配そうに見ているとも知らずに。
「鵯、」
何かと思い虚を見る。
「すまぬが、また出かける。
一人でも大丈夫か?」
「うん。」
本当は、大丈夫ではない。なんて……。私には言える訳がなかった。
「虚はどこに出かけるの?」
これは前には聞けなかった質問だ。
「そうだな。今回はもう少し遠くまで行ってくる。」
「遠く…?
じゃ虚はもう帰ってこないの?」
「……?」
「私はずっと一人になるの!?」
突然、感情があふれるように急に怖くなった。
遠くに行くってことは帰るのも遅い。もしかしたら虚はもう帰ってこないかもしれない。
「ヒヨ落ち着け。」
「私は一人に一人に…。」
熱に浮かされるように震えは止まらなくなって自分の身をかきだいた。