刻の無い少女
「一人は…怖い。怖い……。」
目は開けているはずなのに目の前が黒くなった。
「……。」
無言でギュッと私を痛いくらいに抱き締める虚。
あっ、あったかい。
さっきまでの恐怖心が薄れ、今は虚のこのぬくもりに埋もれていたかった。
「一人は…怖いのは知ってる、お前がなぜそのように一人を恐るのかも知ってる、
いつでもというわけではないがおっ…私はお前を一人には…しないから、だから
だからどうか
刻(とき)がきてしまっても…」
「虚……?」