トゲトゲ
む〜っと見てると
夏葵と目があった。


「お前、足」


「足?」


「血ぃでてんぞ」


足?血?


「うそ−!!」


ほんとだ!

膝小僧の所から
血がでてる。

てか結構血でてない?!

「そんだけ血でてて気づかなかったのかよ」


「・・・・気づかなかった。何か痛くなってきたかも」


「お前ホントのバカだな。こい」


「え?!」


夏葵は大きくため息を
はくとあたしの腕を
引っ張って歩きだした。


「「いってらっしゃ〜い♪」」

さっきまであたしの話しで盛り上がってた2人も何故かニヤニヤしながら手をふってくる。


どこいくの?!

何か周りの女子の目が
痛い!


こんなんでも夏葵
女子からモテるしなぁ。

あたしが知る限り
今までで下駄箱に入ってたラブレターの数20以上!!

読んでないみたいだけど。
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