愛と涙、そして知るだろう。

それから、ずっと美波の惚気話。



親友と幼馴染の幸せなのに、

素直に喜んであげれない自分に罪悪感を感じる。




今は諦められないけど、

いつか、いつかは・・・・。

2人を祝福できる自分になりたい。




「それでさ、、、。結羽。」


いきなり真剣になった涼。


「今日の放課後から、一緒に帰れないから。朝も・・・。」



わかってたよ。

涼の隣には居られないこと。

この、位置には立てないことを。




「そんなの当たり前でしょ。私も彼氏居るって言ったじゃん。」

「そ、そうか。」



声震えてないよね・・・??

笑えてるよね・・・??


今日が、涼の隣を歩ける最後の日だもん。

笑って過ごさないと・・・。



「じゃあ、今日は彼氏と帰ろうかなぁ☆」

「ラブラブなんだな。よかった。」



“よかった”なんて言わないでよ、、、。



いつも短い行き道が、

今日はもっと、短く感じた。





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