愛と涙、そして知るだろう。

近くて遠い君


そして、朝を迎えた。



思い出される昨日の光景。


でも、学校を休むわけには、いかない。



私は、重たい気持ちで玄関のドアを開ける。




「おっす☆」


満面の笑みで私に挨拶をしてくる涼。


私が、泣きながら過ごした夜。

涼は、幸せを噛みしめながら過ごしたのかな・・・?



「おはよー。」

「結羽にビックニュースッ!!!」


やっぱり、悪夢じゃなかったんだよね・・・。





「実は、美波と付き合うことになりましたーー☆」



1日で呼び方も、

“朝日川さん”から“美波”にかわって・・・。



そんな幸せそうな顔して、笑わないでよ、、、。




「そっかぁ~☆よかったね!!涼を好きになるとは、美波も物好きだねぇ。」



テンション高めで話す。

絶対に気持ちを悟られたくない。




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