spiral"alive"Ⅱ
「…。」
何も考えられなかった。
『名前も知らない新しい命へ』
間違いない
これは…親父から俺達に向けたメッセージ
「…馬鹿じゃねぇの?」
平和になった学園に通って欲しい事と
“E”の意志を継いで欲しい事
滅茶苦茶矛盾してるじゃねぇか
「っ!」
瞬間、俺の額に光が灯る。
『ヤッベ…遅刻だ遅刻!』
同時に流れ込んで来た映像
『海が早く起きねーのが悪いんだろ?』
『うっせーな。とりあえず、いってくるわ母さん!』
そう…この光景は確か
俺が、学園に入学した日だーーー