幸せの見つけかた
それからタクシーに乗ったけど、会話は全くない。







…気まずい。




せっかく2人で楽しく帰ろうと思ったのに… 


何で告白なんかしてくるかな。






「あはっ、まいったね。 いきなり付き合ってって…」



「いいんじゃない?」






「…え?」




なんとか冗談ぽくしようと、切りだしたのに。





「いいって… 俺が、あの子と付き合っていいって…こと?」





「里奈ちゃん可愛いし。ちょっとフワフワしたところもあるけど、仕事はそれなりにやってるし。 …歳も近いし、話しも合うんじゃない?」






「…まじで言ってんの?」




それ以上、彼女は答えなかった。









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