幸せの見つけかた
「脈なさそうだなーって、最近思ってたし。無理なら、サッサと次に行かないと。」





「次って…」




「あたし、25歳までに結婚したいんです。 もう24になっちゃったし…。あと1年しかないんで。」





「…そうなんだ。」




一瞬、背中が寒くなった。



ここでハッキリさせなければ、1年後には俺、結婚迫られてたんだ。







「で、香織さんと、うまくいったんですか?」



里奈はグラスの中の氷をストローで回しながら、俺を見た。




「えっ… なんで…」




「施設のスタッフ、みんな知ってますよ。香織さんといる時の良平さん、ハンパないくらいデレデレしてたから。」






「…まじで?」




「まじで。」







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