幸せの見つけかた

誓うよ

「香織さん、もういいよ。後は俺がやっとくから。 明日、朝早いし。」




食事の後片付けをする、彼女に声をかけた。





「うん。 良平くん、朝、大丈夫? モーニングコールしようか?」



「大丈夫だよ。今夜は、お母さんとゆっくりしてきて。」




「ありがと。 ごめんね、お母さんが変な事にこだわるから…。」








プロポーズから半年後、俺たちは籍を入れ、新しい部屋を借りて一緒に暮らし始めた。




そして明日、親しい人たちを招待して、ささやかな結婚式を行う。




彼女のお母さんが、「結婚式の日は、実家から出るものだ」と言うので、今夜香織さんは実家に泊りに行く。







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