幸せの見つけかた
それから自分も衣装に着替え、香織さんを見に行った。





「うわっ… やっぱ似合うよ。 すげー…いい。」




「そうかな?」



頬を赤くしてうつむく仕草が、また可愛い。




美容師さんたちが気を利かせて、2人きりにしてくれた。





「あー、早くみんなに見せて、自慢したい。いや、誰にも見せないで、俺だけのものってのも良いかも。」




「もう… なに言ってんの?」



照れる彼女に、そっとキスした。






「ねえ、そろそろ、香織さんって言うの止めてくれない?」



「…なんで?」




「名前だけに… してよ。」





「…香織? 時々呼んでるじゃん。 …夜とか。」



「なっ! そういう事じゃなくて! …旦那さまからは、名前で呼ばれたいの!」



彼女の顔が、ますます赤くなる。







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