幸せの見つけかた
「あー… 緊張したー。」




無事に式が終わり、控室のソファーに身体を沈めた。





「ふふっ。 これからはパーティーだから、ちょっと気が楽だね。」




まだドレス姿の香織は、ゆっくりと俺の隣に座った。






「なぁ、落ち着いたらさ、犬飼おうか。 今のマンション、ペットOKだしさ。」





「…犬?」



首をかしげて、俺を見つめる。





「好きだろ? 犬。」




「好きだけど… 良ちゃんに言った事、あったっけ?」




「んー… 多分聞いたと思う。」





ペットショップの店員に嫉妬したなんて、言えねーけど。







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