幸せの見つけかた
「じゃあ明日からの面接、頼むな。お疲れ。」




「お疲れさまです。」



タクシーを降りると軽く手を上げ、上野さんは帰っていった。





ぼんやり背中を見送ってると、携帯が鳴った。





「良平? 仕事終わったか? そろそろコンパだぞ。」



哲也の明るい声は、疲れを倍増させる。




「あのさー、やっぱパス出来ねーかな。俺、スッゲー疲れたんだけど。」



それから、今日のリストラ仕事のことを話した。




「えーっ、まじ? でもさ、それなら尚更来いよ。パーッと飲んで気分変えようぜ。」




はぁー… 分かんねぇよな、俺の気持ち。



彼女のことは、言ってねーし。




とりあえず人数に入ってるから必ず来いと言われ、仕方なくタクシーに乗った。






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