幸せの見つけかた
俺はそれを伝えるために、施設に行った。



今日は全員集まってくれている。





「結果が出ました。とりあえずリストラは見送り、支出削減で赤字解消を目指す案が通りました!」



俺の言葉に一瞬静まりかえり、その後一斉に拍手がおきた。



「ちょっと待って下さい! 一つ条件が付きました!」



俺は声を張り上げ、両手でみんなを制した。



「期限が付けられました。これから3ヶ月間、目標の数字まで支出を抑えられなければ、再度リストラを考えると言われてしまいました。」



一息つき、みんなを見渡す。



「僕もこの案の発案者として、3ヶ月間みなさんと行動を共にする事になりました。みなさん、大変ではありますが、力を合わせて頑張りましょう。よろしくお願いします!」




深々と頭を下げると、さっきの倍くらいの拍手がおきた。



頭を上げると、みんな笑ってくれている。




彼女も




笑ってくれてた。












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