素敵執事*;



松野は驚いていた



夜中に起きてくるとは



思わなかったみたい



「松野
おまえ何やってるんだ
その荷物は何だ」



「・・・」



「それは
お嬢様が大切にしているものだって
お前が一番知っているだろう」




二人の会話が頭を
通り抜けていく



いきなり
松野が叫んだ




「お嬢様なんか
嫌いよ」



「・・え・・・」



「悲劇のヒロインみたいに
毎日ワーワーないて
毎日くっついて歩いてきて
邪魔だったのよ」



「松野・・・」



「お金がいっぱい貰えるから
この仕事選んだのに
気に入られたばっかりに
無駄に仕事が増えてうんざり」



「やめて」



「奥様も亡くなって正解ね」




「やめて」




「こんな子の面倒みるなんて
可愛そうだもの」



「松野」



「自分がどんなに幸せ者か
知ろうともしない
我儘なただのガキ」



「松野やめなさい
あなたはクビ
荷物を置いてとっとと帰りなさい」



「返すわけないじゃん
政党報酬よ
じゃあね」



・・・・

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