髑髏マークの彼女
HRが終わったのか、彼女…
相河 麻美子は走って俺のところまで来た。
「悠先輩っ。」
「走らなくてもいいのに。」
「だって…雨だから。」
高2の俺はハンドボール部のレギュラー兼キャプテンで、雨の活動がない日にしか一緒に帰れない。
因みに麻美子は中3。
「ねぇ、覚えてる?明日!」
「明日……?」
「え?」
みるみる麻美子の顔が歪む。
これはヤバい。
そう思った瞬間だった。
「悠くんの馬ー鹿!!」
階段付近や廊下に居た人はびっくりだ。
怒る理由が見つからない。
明後日は20日だから記念日。
麻美子の誕生日でもないし…。