髑髏マークの彼女


「綺麗な人と話してたから、浮気しないように見張ってんの。はい、質問ある?」

「いや、ないけど。」

「そ。」

「明日…」


何の日?と言いかけた時。

彼女は差していた水色の傘を閉じて、俺の傘に入ってきた。


「薔薇の日。」

「…え?」

「明日は薔薇の日だよ。」

「そう…なんだ?」


全く知らなかったし、何だその薔薇の日って…。

ハテナマークが頭に浮かんでいる俺に彼女は、好きな人に薔薇を送る日だよ。と耳打ちした。


「そんな日あんの?」

「某有名テレビ局が考えたらしいよー。今日からドラマだし。」


知らないに決まってる情報をペラペラしゃべる彼女。


何はともあれ、爆弾鎮火。


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