1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
……ま、もう連絡することはねーだろ。本命ができたのは、間違ってはいない。
脱衣室をノックしてラミカに声をかけた。
「ラミカ、着替え持ってきたから入るぞ? 貧乳見られたくなきゃ、浴槽に入れよ」
………………………。
……………………。
応答なし?
ソッとドアを開けると、ラミカはバスタオル一枚で鏡の前に立っていた。
目のやりどころに困る俺。女の裸なんて見慣れてるのに、中学生か!?
「ほら、着替え」
「……聡ちゃん、彼女がいるのにあたし……ここに住んでもいいの?」
「あ?」
「ガスがもったいないから一分でお風呂あがって、ここで待ってたら女の人の声が聞こえてきたから」
げっ……!会話聞かれた!?
「あいつは彼女じゃねーよ」
「口紅ついてる」
「……」
ちっ……唇をグッと手で拭った。最悪だな。純粋なラミカには知られたくなかった。
俺が軽い男だってばれたら嫌われてしまうんじゃないか不安で……