1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
「痛い〜」
相変わらずカラスの行水。三分もしない早さで風呂からあがったラミカの頬にタオルで巻いた保冷剤を押し当てた。
「我慢しろ。女殴るなんてマジでクソだな! もう一発殴ってやればよかった」
「……ありがとう。助けに来てくれて」
少し俯いて言うラミカはどこか寂しげで……
「……お前、泣いてたって?」
「! な、何で?」
「コンビニの前で暴走族の男に声かけられただろ? 俺の仲間だ」
「そう……だったんだ。うん、傘買ってくれて優しかったよ」
「何で泣いてた? どうしてあれほど自分んちには一人で帰るなって釘さしてたのに帰った?」
俺の問いかけにラミカは黙ったまま……
そしてみるみるうちに大きな瞳に涙がたまっていく。
「ラミカ、言いたいことは言え。俺には話せないことなのか?」
「そうだよって言ったら何も聞かないでくれるの!?」
やっと目線を合わせてくれたと思ったら、怒りを現すような口調で話すからズキッと胸が傷んだ。