1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
「頑張れ! 手を出されそうになったら私がきちんと守るから! ちゃんと見はってるから安心して誘惑してきて!」
目をキラキラさせて、手にはメモと鉛筆を持って楽しそう。手を出されそうになったらって……そんなこと皆吉さんがするわけないじゃん。あたしは重い足取りで皆吉さんのもとへ向かった。
「……皆吉さん、仕事を下さい」
皆吉さんは玄関のフロアで薔薇をいけていて、あたしの姿を見るとゆっくりと近づいてきた。
「元気がないですね。大丈夫ですか?」
「はい……いや……大丈夫じゃないかも」
「ラミカさん?」
うう〜!どうやって誘惑すればいいの!?
「……杏様と何かありましたか?」
「そんなんじゃなくてっ」
本当のことを言ってしまいたいけど、近くで杏さんに見はられてるし……
もう、やるしかない。