僕色、君色。
次の日の朝、瑞希は隣に居なかった。
「お母さん、瑞希は?」
「先に退院しちゃったわよー空起きるの遅いんだもん」
時間を見ると、もう10時だ。
まぁ…明日学校で会う約束してるからいっか。
「空、明日から学校ね!友達に久しぶりに会えて嬉しいんじゃない?」
「うん!」
そうだ、みんなにもやっと会えるんだ。
そう考えるとワクワクする。
「瑞希君も同じ学校だから明日からも会えて良かったわねー」
「んー」
「さて、家に帰ろっか」
「うん♪」
そうしてあたしは久々の家に帰った。
自分の部屋に行くと、すごく気持ちいい香りがした。