【完】無知な彼女の周り

―放課後――

「ごめん、遥花ちゃん
先に帰ってて」

「分かった。バイバイ」


それだけ言って
加奈子ちゃんはカバンも置いて体育館倉庫裏に向かった

で、私はバカと主人公の仲をもっと良くしたいから、下駄箱でバカの靴箱に名前の無いラブレターを入れた。

内容は

放課後体育館倉庫裏で
待ってます。

という簡単なもの
これで主人公を助ければいい感じになるだろう


柱の影に隠れて
少し時間が経ったとき
バカが手紙を読んで
体育館倉庫の方へ向かった

「よし!!」


これでまた話が進んだ

まぁ、ありきたりだからな一回ぐらいは修羅場にでくわさないと。


さ、帰ろう

「おい、そこ邪魔」

「すいません!!」


後ろに立ってたのは
不良だった。偉そーに言いやがって…


「おい、人の顔じろじろ見てんじゃねーよ」


……全然無口じゃねーじゃん、めっちゃ喋るじゃん


「す、すいません…」

「ふん」


チッ―
いちいち腹立つなぁ!!もう!!気分悪い!!イライラ抑えるのも大変なんだぞ!!バカたれが!!


大嫌いだ。

< 9 / 74 >

この作品をシェア

pagetop