リサイクルショップ

おい…おっさん!!
俺はどうなるんだ？

そだね
ワシ次第で変わるし
君次第でも変わる
簡単な話さ。

このおっさんは人ひとりの命が掛かってると言うのに、なんて軽く言うんだ
……
でも僕が死んだって誰も悲しまないし…
いても役に立たないし…

いっその事死んでも良いのかな…
…………
…………
これまた暗い事考えてるねぇ～まるでネガティブの神に愛されてるかごとき発想だね。と、おっさんは告げる。
まるで僕の事を全て知っているかのように。

やめなよ。もう
そうゆう考え、ワシが今日ここに来たのには意味があるのだが、正確に言えば今日ここにいる君に話したことがあったのだが、その様子だったら、無駄だったようじゃな。

お主が選んだ答えなのだから文句は言わぬが
だかしかし、その答えがマルをもらえるとは限らんぞ。
答えは一つだが、答えを導く式は一つとは限らん

何が…何が言いたいんだよ！
お主の人生を変えてやろう


お前に…お前に何が分かるっていうだよ！


こんな小汚いおっさんに何が分かるんだこんなやつの言う事なんて、たかが知れてる。昼間から焼酎を片手に持ち、服は破けそうで、家もあるかもわからないような奴に。
…でももし、もしもこのおっさんの言うことで今の最悪な人生が変わるとしたら……四流大学じゃなくて、アパートも追い出されず、あと…友達がいるような人生をおくれるとしたら…

僕は…僕は僕は…
どんなに幸せなことか
変わりたい…僕は変わりたいんだ。変わる切っ掛けが欲しかったんだ、ずっと前から…それはいつからだ？
僕の中で何かが変わった
ほんの少しほんの少しだけ疑問を残しながら…。

決心がついたようじゃな

はい、何を僕に話したかったんですか？

お主、過去に戻ってみんか？
へぇ…?…？
僕は今年一番の訳の分からないスンゴイ疑問が僕の頭を高速で横切った
もしかしたら生まれて初めてのスンゴイ疑問かもしれない。それは多分間違いないだろう

前略母へ
僕は訳の分からないおっさんに出合い、過去に戻るかと、質問されました。

PS僕の机の引き出しは真っ暗な穴ができていますか？