かたっぽうの恋
そのまま、ついて行くつもりだった。
でも、もう足が動かない。
違う、行きたくない。
前には足が動かない、
だけど
後ろには動く。
帰ろう、もう帰ろう。
今日はもう帰ろう…、
ポケットの携帯電話を取り出し、
ダイヤルを打つと、携帯画面に敦子の名前が出た。
「もしもし、敦子?
ううん、してない
……二宮くん帰っちゃったぁ」
私は二宮くんに告白をしないまま、
家に帰った。
その日の私の天気はくもり。
でも、はっきりさせたかった、
私は二宮くんが好き。
だから、ちゃんとしたかった。
だから、
聞き込みを開始した!!
月島ちぐさという人の事、
二宮くんとの関係について、
二宮くんの友達、
月島さんの友達に問いかけた。
いつの間にか私は新聞部と誤解されていたけど、
おかげで、いろんな収穫があった。
「月島さんと二宮くんは幼稚園からの幼なじみ」
「家が向かい同士」
「月島は頭が良くて、受験して私立中学出身」
「月島さんは本が大好き」
二宮くんと月島さんの事を質問しまくる私に、敦子と美保は不思議そうにしていたけど、
はっきりさせて、
安心したかったの、
ずっと好きでいたいから…
だけど…
こんなに聞きまくるんじゃなかった。
クラスの二宮くんの友達、
小学校からずっと一緒だという男子が言った。
「二宮は月島が好きなんだ」
っなんて
一番、聞きたくない
答えだった。