薬指に光るモノ
また、憂鬱な気分に襲われる。
翔太に会いに行くことが、酷く億劫に感じてしまう。
別に翔太のことが嫌いなわけではないのに……、どうしてなんだろうか。
なんというか、こう…、息が詰まるような感覚。
嫌いなわけではない。
だけど、翔太がたまらなく愛しい……というのとも違う。
好きか嫌いかと問われると、あたしは「好きだ」と答えるだろう。
でも、よく漫画とかであるように、胸の奥がキュンとするとかキスをする度ドキドキするとか、そんなことがないのだ。