スキ、やき
『…ミズ?』
「思い出させちゃう。あたしの四年間の想い、受け止めて…」
ミズにリードされ、どんどんキスされていく。
時折聞こえるミズの吐息が、僕に降りかかる。
『ミズ、止めよう。久しぶりに会ったんやし、こんなんイヤや』
ほら、訛りが戻ってきた。
僕の嫌いな訛りが、口から聞こえてくる。
四年間使わんかったのに、出るもんやな…
「イヤや。あたしのこと…もっと見てほしいが……」
ポロポロとミズの頬から涙が落ち、僕の服を濡らした。
『イヤやない。言うたやん、僕高校の時から付き合っちょうが。やき、こんなことしたってミズが傷つくだけやけん』
もう、僕に見せんとってや。
キミのその涙を…