臆病者ノ唄
何だか面倒くさくなってきた。
「もういいわ。」
そう言って俺が石沢に背を向けると、文明がまた真剣な表情で言った。
「いいのかよ?しめなくて。」
どうにも文明は俺が石沢をしめなければ気がおさまらない様だった。
俺は再び石沢の方を向き、石沢の鼻っ柱に思いきり拳を突き出した。
石沢は悲鳴をあげて、鼻を押さえた。
俺は鼻を押さえる手ごと石沢の顔を蹴りあげ、倒れた石沢の腹に蹴りを数発入れた。
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