臆病者ノ唄
ゴール下を守っていた相手選手を空中でかわし、腹に溜まった怒りごとボールにのせるつもりで強めのシュートを放った。
ガコンッ
ボードとリングに当たりながら俺が放ったボールはゴールに吸い込まれた。
後、33点。
喜んでいる暇など俺達にはない。
相手は前半の残りわずかな時間を使い切ろうとゆったりスタートした。
相手がゆったりとドリブルをしている。
俺がプレッシャーをかけようとボールを持っているプレイヤーに近づくとすぐにそのプレイヤーは他の選手へとパスをした。