秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*
ほら、この目の前にいるケインとか、その父とか、さらにあたしの父とか、あの人達みんな大物ってやつだけど、なにかしらおかしいよ。
そういうもんなんだよきっと。ね。
『ほらほら何を頷いてるんだ。みんな君を待ってるよ』
『みんな?』
えぶりばでぃー?
え、他に誰かいるの…?
一気に不安が押し寄せて、眉を寄せた。
あたしこれでも……初めての人はちょっと怖いんだよね…。
そうじゃなくても学校に来るのが不安なのに。
メイリーがいるからなんとか通えるのに。
さらにまた……?
『いや~。楽しいなったら楽しいな♪』
「……」
楽しくねーよ。
人の手引きながらスキップしないでよ。
「ハア……」
なんか…疲れたな。
ユウキと喧嘩してるとき以外、メイリーとお話してるとき以外、ずっと気を張ってる気がする。
まあ…今のケイン見てたら、そんなのもぷつっと切れてしまいそうだけどね。
『あっはっは! 今なら死んでも化けて出ない気がする』
「……化けて出る気だったんだ」
…まあ、そんなあたしを分かってくれてやってるようにはとても見えないんだけど。
ていうか何がそんなに楽しいの?
レッスンを始めるから…?
「やっっっぱり分かんない。スタッディーノ家」