君へ。
「なぁになぁに急に〜(笑)」


あいちゃんが照れたように肘で突いてくる。


『なんでもねぇよ(笑)ほら仕事戻りなって!あいちゃんのとこの機械さっきからピーピー鳴ってんで?』


アタシはごまかしてさっきからピーピー鳴っているあいちゃん担当の機械を指指しながら言った。
あいちゃんはキャ〜と言って慌てて戻って行った。





………ふう。
あいちゃんはいいなぁ。あっちから言ってくれて。幸せそうだし、うらやましい。



アタシは横目であいちゃんを見ながら考えていた。




だいたいあいちゃん可愛いし。
目なんか真ん丸おっきいし。
太くないし。




それにひきかえアタシはスッピン不細工だし、目細めだし、下半身デブだし。



最悪じゃん(笑)



やっぱ可愛い子勝ちだなぁ。



アタシは自分を窓越しに映して見る。自然と深いため息が出た。
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