ディアパゾン−世界に響く神の歌−


叔父はアナが帰ってくるのを心配して待っているだろう。


もしもシュエラに出会っていなければ、アナは予定通りモルガでこの欠片を捨てていた。


あの幻の女の人のことは見なかったことにして、ダリルに奪われるかもしれない重圧から解放されるべく、手放していただろう。


しかしシュエラと出会ってしまった今、そうすることに躊躇いが出てきてしまった。


思えば、まるで導かれたかのような出会いではないか…。


考えれば考えるほど逃れられない力が働いているような気がして、アナは身震いがした。



答えの出ない問題を考え続けたアナは、身体は疲れているのにその夜中々寝付く事ができなかった。
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